+ 機動戦士ガンダムSEED感想-第46話〜第50話 +
46 | 「たましいの場所」 | 2003/06/30 |
何話まで続くのかきちんと確認してないので、そろそろ5話ずつの表記にどきどきしてきてます。 今回はサーバーのメンテナンスのために9月まで新規アップロード(つまりは更新)ができないので、これは日記の再録になってるはずです。 でも今回、前半は戦闘ばっかりで特に感想として書くこともないので良かったのかな? みんなみんな精神的にいっぱいいっぱいで辛いです。 っていうか、フリーダムの頭がとれた〜!!! すごいショック…。 なんかもうショックのあまり画面を静止できない感じです。 キラもさ…いいじゃん。フレイのことほっとこ。それでフリーダムの頭とれたやん…(泣) アスランのいうことに従っとけ…な、本当に。 アスランもそんな切なそうな顔するくらいならさあぁぁぁ(←なんか意味もなく悲しい)。 アスラン&ディアッカの敬礼。 アデスさんの敬礼と合わせてみたときに、なんかすごくいろいろ胸に込み上げてきました。 にもかかわらず、クルーゼは!!!(怒) イザークもかなりクルーゼに猜疑と怒りを持ち始めたようですし、結果的には良かった良かった。(←誤解を受けそうな言い方ですが、どんなにいい人でもデブの親父だからね、アデスさんは。って、これだと余計に誤解を受けそうだ。別にアデスさんが死んでよかったとは思ってません) 鍵とアズラエルの絶叫。 もともと狂ってたけど、とうとうイっちゃたね。やっぱりあの三人(オルガ、シャニ、クルド)の上に立ってるだけあるよ、この人。 っつーか一人で悦ってないできちんと解説して欲しいです。 老化が早い。 う〜ん。それは辛いですね。 でも、それで負に傾くのは本人の弱さですよ。突き放していようと、本人の立場に立ってなかろうと、生まれた本人が自分を弱く弱く考えた結果です。 だって、現実にそういう(老化の早い)人はいるんですから。そして、それでもきちんと受け入れて正に向かって生きているんですから。 クローンだろうとなかろうと、遺伝子操作をしていいようとしていなかろうと、完全で無敵な健康体なんてないし、自分が自分であるなんていう保障は誰も持っていません。その代わり、誰もが誰でもない可能性を持ち、誰もが自分を好きなように生かせるんです。 クルーゼさんは老化が早いそうですね。 けれど、生きていることは死に向かうことであり、死がなければ生も存在しないのだし、老化が早いから、誰よりも早く死に向かってるわけでもないですし。その証拠でもないですが、ミゲルはクルーゼさんより絶対早く死んだでしょ。 だいたい、そんなに老化が早い早い云って嘆いてるなら、健康的生活でもゆるやかにおくって若さを保てばいいじゃい。若いから老いてないなんて…嘘ですよ。若くたってなんだかやたらとやつれて年取って見える人はいますし、そういう人は本気で体ぼろぼろですよ(むしろ私)。ああ、いらいらしてて話がそれる〜。 生きている限り、やり直しの利かない人生なんてないんですからね。やり直したいと思ったら、死ぬ間際だってやり直せます。その代わり、やり直せるのは自分だけですし、やり直させてくれるのも自分だけです。 クルーゼさんはきっと生れ落ちた瞬間にそれを諦めたんでしょうね(酷) 「僕が守らないといけない人」(キラ) フレイのお父さんが亡くなったことは(フレイ自身の存在を含めて)、キラの中でトラウマになってるみたいです。いや、本当に、絶対にフレイはキラのトラウマになってますよ…。ラクスをフレイに重ねてみてる映像で確信しました。だって…ねぇ……。 守りたい人を守る力があるといわれて、たしかに、キラにはその力があって、守りたい人ができて、守らないといけないと思って、だからストライクに乗ったんですよね。 フレイのお父さんが死んだとき、フレイが「同じコーディネイター相手だから本気じゃなかったんでしょう」と云ったその言葉は、あるいは無意識の図星だったのだろうとも思います。 コーディネイター相手だからということだけではなく、キラは元々争いが嫌いだから、それに本気になれるはずがないし、専門職でもないから簡単に本気にもなれない。むしろやりたくないと思ってたはずなんですよね。だから、それじゃダメなんだって追い詰められたのはたしかだと思います。 あとは、本当にフレイの涙が本物だったから、だろうな〜と。 誰かに泣かれるのって、けっこう辛いんですよね。全然関係ない人でも、全然軽いことで泣いてても辛いんですから、あれはトラウマになってもおかしくないだろうな〜と。 EDがまるで最終回のようでした(爆) だってさ、ちょっと前のアニメって、最終回っていうとEDがいつもより長くなるから…。 |
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47 | 「悪夢は再び」 | 2003/09/06 |
あ〜。今日は何を書いていいのか分からないです。いつも云ってる気がしますけど…。 今日は本当にないんです。 だんだん言葉にしずらくなって来ました。 なので短いですよ。 戦闘シーンとかって語りにくいし(だってめまぐるしく変わる場面を見てるのが、ただただ楽しくてしょうがないので、感想どころじゃないんです)。 全体の感想って云っても、最後へ向けての中で各話完結的な部分が本当に薄れてきてて、「全体」の感想が難しいんです。 先週フレイがクルーゼに持たされたのロムは、エヌジャマーキャンセラーのデーターだったのですね…。 「戦争を終わらせる鍵」っていってたから何かと思ったら…。 宇宙戦争は長引いて長引いて核戦争に突入ですか…。 ―――終わらないじゃ〜ん。 クルーゼが終わらせたい通りに終わるかもしれないけど…きっとそのカタチですら終わらないだろうと思います。 何もかもがなくなって、一時的に動くことができなくなったとしても、それは終わりではなく、新しい憎しみの始まりなんですよね。なんというか、一時休戦?電池が切れたから充電するための。 また動き出します。 まあ、歴史なんて所詮、その繰り返しに過ぎませんが…つまり、繰り返すんですよ。まったく同じでないだけで。 アズラエル。 彼の考え方はさっぱりしててわかりやすいですね。 自分が正しいと思い、自分に利益がある方向へ進んで云ってるだけですし。けれど、なぜ彼はそんなにブルーコスモスにこだわるんでしょうか?(何かあったのか?) それともただの建前なのでしょうか? 他の地球軍の上層部のおっちゃんたちは、どことなく建前なような気がします。本気でコーディネイターがいなくなればいいとは思ってないんじゃないかな、と。 遺伝子操作によって生まれたときから優秀な人間に、権力や政治、経済、学識など、あらゆる面で上に立たれるのが嫌なだけで、だからコーディネイターに「人権」を与えない…とか云ってるだけかなと…。 だから、核攻撃を本気で考えてなんかいない(ただその度胸というか責任を担う覚悟がないだけともとれますが)んじゃないかな、と。 でも、アズラエルはそれらとは少し違ってるような気がします。 なにがどう違うのかは微妙すぎて書いてる自分でもよくわかってないんですが…。っていうか、思いっきり的外れなことを語ってる可能性も大いにありえますね。 ジュール隊長。 イザークが隊長になってる。なってる…けど、なんか面倒事を押し付けられたって感じの立場に見えるのは、はたして彼の人徳でしょうか(苦笑) イザークしか残ってないというと、それはそれで微妙。 「下がれ、ジャスティス、フリーダム。ジェネシスが撃たれる!!」 「云うかな、云うかな」と、どきどきしながら見てたら、云ってくれましたvvキラがフリーダムを持って(に乗って)初めて地球に来たときを脳裏に過ぎらせながら、「云ってくれたよ〜vv」とある意味感涙してました。 だからイザークって好き(笑)――とかって(^^)。 ところで。 イザークママが何考えてるのかわからないです。 クルーゼ。 白々しくて嫌になりますね。 考え方が歪んでる人間には、所詮あの程度のことしか考えつかないのでしょう。 ナタル。 アズラエルさんに云いたいこといっぱいありそうです。 今からこれからに胸を弾ませてます!! フレイ。 みんなのことを見ていたのに、みんながどれほど怖い思いをしていたかが分からなかった。 それに気がついたのは…まぁ、なんというか……。それでもフレイが好きになれないのは、それでも、みんなは泣くこともできずに戦いに身を置き続け、彼女はそうなるべく動いた。そして、そうなるべく動きながら、それでもまだ自分自身は戦おうとしなかった…あたりなんだろうなぁ…と。 ラクスやミリアリア、カガリ、マリューさんにナタルさんと、みんなが戦っている中で、めそめそ泣いてる「だけ」なのってフレイだけだだからさ〜(カズイの場合は、泣いてるんじゃなくて愚痴ってるからね。あれは。怖くて怖くて怯えて愚痴って、それでも最後までブリッジにいたしね/笑)。 キラもアスランも、上にあげたみんな(実際に涙を流していないとしても)泣いて、それでも戦ってたから…。余計に。 今頃。 カガリは自分とキラの事をキラに聞いたのかな? 他のみんな(アスランとかラクス)はどうなんだろう? 知ってるのと知らないのとでは感じるものや予測するできることがまったく違ってくるかと思うのですが。 そもそもなんでキラやカガリが現在の両親の下で育てられることになったのか。 もしそれが本編では話されずに終わり、その後関連書籍で語られる…ってのは、すっごく嫌(なんかさ、宇宙の上でいいかんじ〜みたいな終わりだったらいやだな〜とか)。 次回予告。 そりゃぁ、お互いにあれだけやれば怒りもするでしょう。むしろ怒りなんてとうにすっ飛んでると思ってました。 それにしては予告映像が「怒り」よりもむしろ「リャブ(らぶ。かなり渇き気味)」だと思ったのは私の気のせいですか?(爆) 本編とは全然関係ないですが。 ED後のCMをぼんやりとみていたら「カズマ」が、「カズマ」が…!!!! ほんとのほんとに一瞬(よりも短いかもしれない)だけど、それでも間違いなく写ったんですよ!!! えっ?カズマって誰だって?! スクライドのカズマですよ〜!!!!! 「SUNRISE WORLD WAR(サンライズワールドウォー)」…買ってしまいそうな勢いです(いや、きっと買わないけど…カズマの扱い次第では分からない。ムムム)。 9月25日発売か…。 PS2は持ってるからプレイできるしな〜(←かなり危険)。 |
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48 | 「怒りの日」 | 2003/09/13 |
「幻想水滸伝W」製作中を昨夜知ってから発売を今から楽しみにしています。なんでも今度の主人公の宿す紋章は「罰」だとか。これ以上は全然関係ないところで楽しみにしていたことへのネタバレを聞かされて憤慨する人もいるかもしれないので、オフレコ。 日記にはきっと平気で書きまくるんだろうと思いますが。 残すところ今日の回を含めてあと3回というところまで来たSEEDです。限られたその中で、いったい何が語られていくのでしょう。 最後の方で、キラとラクスのキスで幕を閉じたらやだな…と、怖い予想が脳裏を過ぎり(だってあの二人だけ頬にキスだったから)ましたが、それはきっとないでしょう。 とりあえず。 今日は作画がキレイで嬉しいなvv ところで。 OPにずっと出てたあの胸の大きい人はけっきょく誰ですか?いまいちよく分かってないんですよ。マリューさん?(いや、それくらいしか思いつかなかったので…)。 ジェネシス。 一発撃って、けっこうぼろぼろなのは…どうでしょう?いちいち取り替えるの面倒くさいですよね。とか、云いたいことはいろいろあるような気がしますが、とりあえずここでは先週から発されていたこの台詞をピックアップ。 「この一撃が、我らコーディネイターの、創世の光とならんことを」(アスパパ) 先週も何かこれに対して感想を書こうとしたのですが、うまく考えがまとまらなかったので今週になりました。 「創世」の字はこれであってると思うのですが…違ったらそこはそれ。流して笑ってください。 和解の、共存の道を完全に捨てた台詞に聞こえました。すべてを消し去ったその後に世界を新しく作るというのは、神話によくある話ですが、それは「積み重ねの放棄」以外の何ものでもないんですよね。神話でたとえれば、しょせん神様という創世者は自分が作ったものが思い通りにいかないから、間違いを修正する努力を諦めて、手っ取り早く全部をやり直してしまうような。 人間でいえば、煮詰まった状態を一度すべてリセットした方がうまくいくこともあるけれど、対人、対国と、関係を結ぶ上でそれをとるのはどうかと思います。 Aさんとうまく付き合えないから、それをまったくなかったことにしてBさんと付き合う。個人間でならそれでもいいかもしれませんが、それが国同士になったらそういうわけにはいかないのが普通でしょう? 「戦争は勝って終わらなければ意味はなかろう」(アスパパ) ある意味正論。 「プラントに向かって落とされた核。これはもはや戦争ではない。虐殺だ」(アスパパ) この意見にはけっこう共感するところがありました。その前後の台詞、真意はともかくとして。 戦争なんて虐殺さ。とか云ってしまうと終わりなんですけどね。 戦争は、それでもまだ「(国家間の)外交手段」の一つとみてとれなくもない(かなり歪んだ方法だとはいえますが)。戦争に礼も儀もあるかー!!!といえば、それもまた一つの正論です。けれど、そのまったく逆の意見もまた、戦争では正論です。 最低限のルール。 それがなんであるのかわからなくなったとき、戦争はただの虐殺に変わるのかもしれません。 「やめろ。戦闘する意思のないものを」(キラ) 別にこの台詞に対してどうしたというつもりで取り上げたわけではありません。ただ、この台詞のあたりを取り上げてみようかな…と。 逃げる地球軍と、執拗に追い詰めるザフト軍。 ザフトの兵士たちは怒りに燃えていました。当然ですよね。 よくよく考えてみれば、いつだって先手は地球軍なんですよね。コーディネイターを作り出したのも、差別したのも、殺そうとしたのも。プラント(しかも農業衛星)に核を打ち込んだのも、再び核を持ち出したのも。 いつだって、先なんですよね。 むしろコーディネイター側はよく耐えたと思います。いつだってその攻撃は「報復」でしたから。別に報復(復讐)が正しいことだともやっていいんだなんてこともいってませんよ。 ただ、常に先に手を上げて(出して)それを正当化する奴よりはマシじゃないかと、私が思ってるだけです(やられっぱなしは悔しいでしょう?ちなみに、私は自分が傷ついてまで黙って耐えているなんて冗談じゃなないと思う思考の持ち主ですから。だってヤラレ損じゃないですか、それって。責任を放棄しての抗議も同じくらい嫌いです。嫌悪対象です)。 「地球に帰れるんだぞ。ラッキーじゃないか」(モブ。むしろBGM?) いろんな意味で精一杯。 アズラエル。 「これは今までのたくたやってた、あんたたちトップの怠慢だ」 たしかあなたはさも、自分がトップであるかのように振舞って…。 「あそこに、あんなもの残しておくわけにはいかないんだよ。何がナチュラルの野蛮な核だ。あそこからでも、地球を撃てる奴らのこのとんでもない兵器のほうが、ずっと野蛮じゃないか」 さっきからしつこくて申し訳ありませんが、先に手を出したのはナチュラルです。 そしておそらく、アズラエルさん(中心で核使用を推奨していたので)が核を使用しなければ、ジェネシスは使用されなかったと思います。 野蛮なのは核なのではなく、核を使用したというそのことそのものだと思います。故に、核仕様をためらわないアズラエルさんが一番野蛮だということで、この話は終わりにしたいと思います。 イザークとエザリア母子。 「イザーク」(エザリア) 台詞の後ろに何をつけるべきか分からないのですが…嬉しそうでしたね〜(笑) やっぱり母親だよね。 息子の無事な姿を見て、思わずって感じで、嬉しさが隠し切れない様子が、見ていて微笑ましいのと同時に痛ましかったです。 「ずっとこちらに?」 「ええ、大事な局面ですから。まもなくジェネシスの二射目が行われます。そうすればこの長かった戦争もようやく終わるわ。あなたも連戦で疲れているだろうと思うけど、あと少しです」 「はい」 「未来は私たちのものよ」 ここではイザークの情けなさっぷりが光っていたと思われます(微笑ましい意味で)。 「母上」と呼び掛けて相対した彼の様子は、何かの覚悟を決めて、決意を秘めて、というように見えたのですが、母親の願いに言い含められた…と。 お母さん思いの優しい子ですよね(^^) 「無茶はしないで。あなたのはを後方に回します。あなたの仕事は、戦後の方が多くなるのよ」 きっと、それが最初からの本音だったのだと思います。 子供たちに未来を託したい。 むしろ、コーディネイター第二世代であるアスランやイザークたちよりも、彼らの親たちはずっとあからさまで直接的に、ブルーコスモスなどの反コーディネイター的な思いを抱く人たちから冷たい目を向けられ、生命を危険を感じさせられたんじゃないだろうかと、思います。 そこでは、同じ第一世代コーディネイターであるキラは間違いなくアスランたちの世代へとグループ分けされます。 コーディネイターが誕生したばかりの、その先駆ともいえる第二世代コーディネイターの親世代は、プラントというコーディネイター社会を作り出すことで、どうにか命の危機を回避しようとしたと思えるのです。 そうであるならば、それは子供たちのため。 次世代の生命たちのため。 ナチュラル政府への要望も、血のバレンタインをきっかけとする戦争も、すべては自分たちの味わった「人としての生存の危機」を、次世代の子供たちに味あわせたくないからではないか…と。 コーディネイター側でそう考えたときに、この戦争は「このままでは殺される」そんな切羽詰って追い詰められた思いが行き着くところに追い込まれた(変な文ですね/汗)、まるで「窮鼠猫を噛む」といった感じの、最後の、本当に最後の自己(自種族)防衛手段なのかもしれない…。なんて考えることもできるのかな?とか。 ただ、利権や欲のみで起こしたものではなく、コーディネイターにとって、それは生まれたときに植えつけられた無意識のトラウマとの闘いでもあるんじゃないだろうかと思うのです。小さい頃に、あれは危険だ、これは怖いんだという、強い印象を抱いたり、教え込まれたりすると、後々大人になって、それが自分に害を与えられるような存在ではなくとも、生理的に寄せ付けない、怖いといった感情を抱くような。 でも、人間って嫌い、怖いだけでそれと向き合えなくなるかといったらそうではないし、逆に良好な関係になってなれる生き物ですから…。 話をエザリアさんの台詞の方へ戻します。 利権と欲は人間には切っても切り離せないものですし、親が子を思うのは当然のことだと私は思っています。 自分の息子が少しでも無事であるように。 自分の息子がこれからを築いていく者の中心人物として活躍してくれたら。 そう思うのは親として間違ってないと思いますので、エザリアさんの行動にも台詞にも反発は覚えませんでした。 ただ、彼女の息子はたしかに母親思いで優しいけれど、後ろに下がって、他人や成り行きに任せて安定した道に楽々と辿り着くなんてことに素直に甘んじられるほど考えなしでもないし、何より、価値ある友人を持っていた。 ああ、「あなたの仕事は戦後の方が多くなるのよ」の台詞は、もう一つ。戦争の終わった、「安全」な世界を与えてあげられることへの、喜びも含まれているのかもしれません。 そういうことだと思います。 しかし。 イザークだけ絡む女性が母親のみ、か…。 っつーか、このままじゃ本編でのキラとの対面はなしですか? キラとラクス。 キラがかわいい。やっぱりキラの方がかわいく見える。乙女にみえる。 ラクスがキラにあげたのは指輪ですか? ……キラ……先に貰っちゃダメじゃん。いえ、べつにいいといえばいいんですが……男していいんですか?それで(涙) カガリ。 「できること、望むこと、すべきこと。みんな、おなじだろ。アスランも、キラも、ラクスも。私もだ」 そこから云うと、カガリの「望むこと」のために「できること」、「すべきこと」は、ラクスと同じく指揮官的な位置にいることなのではないでしょうか? カガリがMSで出撃することは、ただ「望むこと」でしかないような気がします。 だって、MSの訓練を積んではいても、戦場には出てないですし…。キラの場合は、それこそ初めはアスランという、見逃してくれる相手がいたからどうにか戦場に慣れていくことができたけれど、ここではキラもアスランもディアッカもいっぱいいっぱいになるから、実践も戦場もMS操縦もルーキーのカガリが発進しても、本当に邪魔になるだけのような気がします。 「戦場を駆けてもダメなこともある。でも、今は必要だろ。それが」 足手まといならかえって邪魔だけどね…(遠い目) っつーか、「ストライク・ルージュ」って…センスねぇ…(苦笑。むしろ引き攣り笑い) と、こんなことはどうでもいいんですよ!!!!こんなことは!!!(←さりげにひでぇ言い草です) 注目はその後です!!! 「弟…かもしれない、あいつも」 「弟?」(←ここの場面好きですvv台詞の言い方も、作画もvvとっても楽しくてとっても萌え/笑) 「ん?」 「兄さん…じゃなくって」 「ありえん。あいつが弟だ」 「(微笑)…そうだな」 あはは。 世の人々がみんな予想していただろうまんまのカガリの思考〜。 キラは実際のところどうなんだろう? 放映開始直後のキラを見ると、ドラマCDで数ヶ月だけ先に生まれたから、絶対に自分の方がお兄さんだって、アスランに言い張ってたところからも考えて、カガリと同じで、自分がお兄ちゃんだと言い張りそうな気もしますが…今のキラだと、そんなのけっこうどうでもいいって思いそうな気もします。 アスランとカガリ。 二人に(アスランには特に)「いつもはヘタレのくせに…」と、ついつい胸中で突っ込んでしまいます(苦笑) ディアッカとミリアリア。 「ジェネシスとザフト、戦いながらどっちも防げったってさ〜」 「じゃあ、やめれば」 ―――プツン(ブッラクアウト)――― 「お、おい…」 「うそよ、ゴメン。……気をつけて」 かわいいよ〜。 なんか、この二人、かわいいんですよ。 ディアッカのお兄ちゃんっぷりをドラマCDで聞いたせいもあります(つまりはディアッカは根本的にとってもとってもいい奴だということです)が、特にミリアリアだからなのかな。 優しいんです。 ラクスともカガリとも、キラやアスランたちの誰とも違う、強さと優しさを、あの二人を見ていると感じられるのです。 上にあげたの四人のように、熱く熱く、激しく向かっていくわけでも、特別な強さや、誰をも引き連れ、導くようなカリスマ性をもっているというわけではありませんが、静かで確固とした強さと、どんなに自分が傷ついても、最後には自分自身の力で立ち上がる優しさを伴った強さを感じます。 二人には本当に幸せになってもらいたいです。むしろキラやアスランの幸せを、SEEDキャラの他の誰の幸せを願う以上の思いで、そう思います。 新MS。 ここに来て出しますか。 イザークさんが名前を云ってましたが、よく聞き取れませんでした。 誰か正式名称教えてください(なんかの雑誌みれば一発ですか?) |
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49 | 「終末の光」 | 2003/09/20 |
本当に終わるんですね〜。ってか、終わるんですかね〜。 あと二話で。 嫌ですよ〜、文庫やDVD、ドラマCDとかで続きvvとかは。絶対嫌です。 「本当の終わりはここで語られる!!」系もすっごい嫌です。 長く好きでいた作品が完結を迎え、それ以降はもう物語は語られないのですから、どんな円満な完結をあてがわれても、淋しさは感じるんだろうと思います。 それでも、終わりを終わりと語る以上、きちんと完結を迎えてほしいです。 そんな感じで毎週急展開気味のSEEDの感想を今日も今日とて書きます。 終わったら終わったで、次の「鋼の錬金術師」もかなり楽しみにしてるんですけどね。 恥(はず)い。 ここにきてものすごく恥ずかしかったです。 何が恥ずかしかったって、このページのタイトルがこのとき(49話感想UP)まで「45-50」になってたことがですよ。しかもここのタイトルも「週末の光」になってました。 恥ずかしいよ〜(泣) 一番の気がかり。 OP見ながら、アスキラはどうなるんだろうな〜。と…。 OPやっぱり好きだな〜。とか…。 最終回のOPとEDは何か今までと違うものがあるのかな〜。とか…。 そんなもんです。 平和ですよね。 平和って大好きです。 多少の不満があるからこそ、平和は平和であって面白いんですよ。 ああ、アスキラは最後はどうなるのかな〜(ここでアスランとキラはと書かないあたりが、腐女子が腐女子たるそのことに満足を抱くために欠かせないものなのです。そして、このサイトにおいてキラアスではだめなのです)。 砂時計。 アズラエルがプラントをとって云ったものですが、なんか思わず納得してしまいました。それは、決して外見のみをとって称しているように聞こえなかったからなのですが。 プラントには、寿命があるんですよね。 古くなって、使用が不可能になれば、それは廃棄される。もしくはそのあとでリサイクルされるのかもしれません。 それが、まるで砂時計のようだと、思っただけなのです。 云い得て妙だ。それが一番しっくりくる印象かもしれません。 コーディネイターすべてが地球に対する脅威なんだぞ。 さて、ここで「地球に対する」は間違いですよね。「地球連合軍」にです。そもそも地球は地球連合軍のものではないんですけどね。 月もまた然り。 自軍の損失は最小限に、そして敵には最大の損害。 これもアズラエルの台詞ですが、戦争においてのみ考えればそれはどこまでも正しいのです。別に戦争に限らなくても正しいです。 けれど、それでは終わるだけなのです。 戦争は始めてしまった以上終わらせなければなりません。しかし、終わらせるだけではなんの意味も持たないのが戦争です。 戦争にはなんの価値も意味もない。 それでも、戦争を始めてしまった以上、それに価値と意味を持たせなければなりません。それを待たせることができなければ、それこそすべての悲しみ、嘆き、過ち…それらを含む人々の思いになんの意味もなくなってしまいます。 プラントを落とせば戦いは終わる。コーディネイターを、あるいはナチュラルを滅ぼせば戦いは終わる。終わったあとに、それでは何を得られるのでしょうか。 何も得られなくてもいいのでしょうか。消し去ることこそが「得る」ものなのでしょうか。今ここでプラントとコーディネイターを消しても、脅威はいつだって表れるし、なんでも脅威になるんですけどね。 そもそも、人は脅威を作り出すのが上手なんですよ。 弱いから、なんでも脅威であって、それから逃れようと必死にもがいて。それを繰り返して。脅威を消し去ることは不可能で、最後は脅威と共存してるんですけどね。 だってそれしか方法がないし、それがけっきょく一番安全だったんですから。 戦うこと。 キラたちは、守りたいものを守るために力をふるうことを選びました。だから、彼らは守れるものはすべて守る気で戦っているのだと思います。 それは敵味方が曖昧で、むしろ敵も味方(身内を除く)もいないといっていいでしょう。 その中で、イザークはまた一人、異質な立場にいるようにも見えます。 彼は、決してキラたちの味方ではありません。なぜなら、彼にとって地球軍はやはり敵であり、ザフトは味方であるからです。けれど、彼にとってキラたちは敵ではないし、味方でもないのです。めまぐるしく変わる戦場の中にあり、彼は彼にとっての敵と味方とを見極めているのかもしれません。 アークエンジェル、クサナギ、エターナルの共同戦線とはまた違った形で、イザークは彼らと同じ位置に立っているように見えました。 種割れ。 そもそもこれが始まりだった気がします。SEEDとは種が割れることが、ある意味において醍醐味だと私は勝手に解釈したのです。 最近は種が割れたからどうだっていう感じですけどね。 でも、まさかカガリの種が割れるとは思ってなかったです。そもそもカガリに種があるとすら思ってませんでした。 けれど悲しいかな。 回りの敵が強すぎて、確かに強くなっているそのことがあまりにも目立たな過ぎです。 人の夢、人の望み、人の業。 人は欲深なものです。その欲は限りがなく、人はきっと辿り着くことなどはできません。そして、だからこそ人には価値があるのです。 探求を行うこと、地球から出ること、それはたしかに人の価値だと思います。 正否も善悪も、けっきょくは人が決めるわけですが、それは個々によってまったく価値の違うものです。ならば、人の夢も、望みも、業も、人の数だけ存在するのではないでしょうか。 生み出したもの、見出したものにどのような価値をもたせ、どのような意味を持たせるのかも、また人の数だけ存在するのでしょう。 ならば、闇がかならずしも地獄へ続いているとは限らないし、光の先にかならずしも希望が存在するとも限りません。 それはただ言葉遊びに過ぎないのかもしれませんが、つまりはそういうことなのです。 人の夢も、望みも、業でさえも、それが人のものである以上、結果も執着もなく、永遠に限りを知らずに広がり、膨らみ続けていくのでしょう。 一方で絶望が広がり続けるのであれば、それと同じ、あるいはそれ以上の速度で人の欲は膨れ上がり、だからこそ人はいつだって絶望に食い尽くされずにすむのかもしれません。 他者より強く、他者より先へ、他者より上へ。競い、妬み、憎んで、その身を喰い合う。――結果だから、知る。自ら育てた闇に喰われ、人は滅ぶと。 結果は結果しか知らないんですよ。その先も知らないし、その過程さえ知らない。だからこそ結果たりえるのです。その先と、その価値と、その意味と、その過程。それを知るのは、結果を導き出したものであり、結果そのものではないのです。そして、結果は利用されるものです。 利用するために、使用するために、先へ行くために、人は結果を導き出すのですから。その意味で、価値も意味もない結果などありえないのです。 死。 この回で、どれだけの人が亡くなったのでしょうか。あるいは私の勘違いで、生きているのかもしれません。 今回なくなった人たちはあまりにも多く、それは今まで作品の中で亡くなった人の数に比べればあるいは少ないのかもしれません。けれど、私たちがその名と、その人生の一端を垣間見た人たちの死のなんと多かったことでしょうか。 その中には、最終回を迎えてもきっと生きてるに違いないと、何の根拠もなく信じて疑っていなかった方々もいます。 ムウ・ラ・フラガ。ナタル・バジルール。(敬称略)などはその筆頭でした。 ジュリ・ウー・ニエン、シャニ・アンドラス、オルガ・サブナック、ムルタ・アズラエル…まだまだたくさんいました。 敵対する一方が滅びて戦争が終結したとき、彼らの死には意味も価値も見出せないような気がします。 イザークが敵艦を撃ち落としました。 そのときに、敵味方を問わず、死を受け止めることがどういうことなのか、死があるからこそ戦争には意味があるのか、そんなことを考えました。 ほんの少しだけ、意識の中から希薄になりかけていた、SEEDの始まりを思い出しました。 キラは、すべての人の死を嘆いていたのだと。 自分側の人間の死と、自分たちを死に至らしめるものたちの死と、あるいは自分たちとはなんの関係もないものたちの死と。死を身近に感じ、キラはそのすべてを嘆いていました。 戦争の終結とは、あるいはそういうことなのかもしれないと、ふと思いました。 次回予告。 最終回がイレギュラーってどうよ?また五時三十分からですよ。 しかし…。タイトルにたいそう不安が残ります。どうします?終わらないそうですよ? どういう意味で終わらないのか、可能性はいくらでもあり、それは前向きな終わりへのタイトルであるかもしれないし、思いっきり後ろ向き(ぶっちゃけ中途半端なTV放映打ち切り気味の終わり)な終わりを示唆したタイトルかもしれません。 とりあえず。 また幼年時代の二人が拝めるならそれでいい気もしてしまう、私の腐れた脳の満足度がやけにすがすがしくもあり、また苦々しくもあり…。 |
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50 | 「終わらない明日(あす)へ」 | 2003/09/27 |
読んでいる人がいるんだかいないんだかいまいちよく分からないまま、最終回まで来てしまいました。よくもまあ、欠席を出さずに全話に感想書いたものだと思います。しかも書くほどに長くなってますよ。迷惑ですねぇ〜。それでもなんだかんだで土曜日はカウンターが回るので、こんな感想でも読んでくれている人がいるのかもしれない!!と、思いこみを励みに書きます。最終回です(涙) これにて当サイトのSEED活動を終わりにしたいと思います(九割方本気です)。 本当はスーツCDの感想とか、小説の続きとか、やりたいこととかやらないといけないだろうことはあるんですが…。 やっぱり取り扱いジャンルが増えるときついんですよね。 なので当初の通りにスクライドと邪馬台幻想記に絞ろうかと思うのです。というか、絞りたいんです。むしろスクライドの更新がしたいんです!!!(私事) キラもアスランも大好きで、SEEDが大好きなことにはなんの変わりもないけれど、SEEDは自分で何かを作りたい!!という気にまではしないんです。それは、私が書かなくても周りに溢れているからだとも思いますし、私の中でSEEDが消化できていないせいだとも思います。なんかSEEDそのものが不完全燃焼みたいというか…(苦) 月刊ガンダムエース11月号。 その雑誌自体には何の興味もないので、むしろいりません(だから買いません)が、今月号のふろくの「書き下ろしSEED下敷き」がものすごく欲しいです。 アスランとキラとトリィで、すっごくきれいなイラストなんですよ…。もちろんガンダムのイラストもいいんですけど。 はい、ここからようやく最終回の感想です。 今回も「あんたいったい何様のつもだよ」っていう感じで偉そうに語ってます。 全体の感想を云えば、ちょっと物足りないなという感じです。不完全燃焼気味に感じます。 「SEED」も含め、オルガ、クロト、シャニの三人、キラとカガリ、キラとラクス、アスランとカガリ…いくつもの謎と人と人との関係(その関係を自覚したことによる心理)があやふやなままに終了を迎えたような気がします。せっかくおもしろい設定がたくさん詰まっているのに、詰めすぎて駆け足過ぎて、せっかくの設定を生かしきれてない、みたいな…(そういえばそれぞれのキャラクターの趣味もなにもいかされずに終わりましたね)。 言葉にできない思いや、自分自身でも理解できない感情ってたしかに存在すると思います。なんでもかんでも理路整然と言葉にできるほど冷めた感情でも、冷静に見つめ消化しきり結論を出した思いではないのだから、どうしたって仕方のない部分はありますが、それでも、キラが反論できないのがどうにも痛かったです。 辛いとか悔しいとかではなく、あれだけクルーゼが言葉を連ねている中で、それに反論できるたしかな言葉が一つも出てこないことそのことに、がっかりしたというかなんというか。 だって、キラは優しい思いをたくさん知っていて、キラという存在がどういうものであるかを知ってなお「子供」として愛してくれる人を知っていて。それでも何一つ言葉にできないのはどうなんだ!!って云うか…。 アスランはけっきょく、お父さん(パトリック)と和解することも、助けることもできなかったですし。 しかも初めにキラは、民間人の乗った脱出ポットを敵に撃ち落されて、そこから何か、確実に、キラの運命は変わってしまって。そしてまた、最後は、今度はフレイの乗ったポットを落とされて。守りたいもの、守らなきゃと自分をすら追い詰めてしまうものをけっきょく守りきれずに終わって。 何ですか?本当はクルーゼさんが主役ですか?と、苦笑が浮かんで消えない…。 みんなが幸せで、笑って終わるハッピーエンドを望んでいたわけでも、それで終わるとも思っていませんでしたが、何も終わらない最終回も望んでいませんでした。 地球連合軍も、ザフトも、その他の勢力も、すべてが疲弊しきってどうしようもなくなって、だからとりあえずは休戦しよう。それから先、コーディネイターとナチュラルが分かり合えるのかどうかもわからないし、本当に戦争がこれで終結したのかも分からない。 みんなが何かのために戦い、けれどそれにはなんの意味もなかったのかもしれない。 最後はキラもアスランもカガリも、とにかく涙を流し続けていました。泣き続けていました。 それが、答えなのかもしれません。 何も意味がなく、ただ悲しみだけが残った。 それが、得られた唯一の答えなのかもしれません。そして、あるいはそれで十分なのかもしれません。 カガリが、アスランが、宇宙の中を飛ぶトリィの先にキラを見つけ笑顔を取り戻し、キラもまた笑顔を取り戻しました。 戦争があり、憎しみと哀しみの螺旋を描き、何もかもなくなって、ただ涙だけが残り。 大切なもの、掛け替えのない存在に、喜びを、温かさを見出す。 ささやかで、究極の幸福に気づく。 「辿り着く場所さえも分からない」とは、OPの歌詞の一つです。 「進んだ道の先、たしかな光をみた」とは、EDの歌詞の一つです。 何が云いたいかというと、そんな終わりだな〜と、思ったということです。 本当、微妙な最終回でしたというのが、見てすぐに抱いた最初の感想です。 この感想を書きながら、もうちょっときちんと自分の中で考え考えしてみて、サブタイトルをそのまま体現したような終わりだなと。 何も解決してないし、何も終わっていない。それでも生きている限り続く明日へ向かっていかなければならない。やってくる明日と向かい合わなければならない。 何も解決していないし、何も終わってない。だからこそ、明日がやってくる。そして、明日が来たならば歩き出さなければいけないし、彼らならきっと歩き出してくれるだろうと信じて疑えません。 もしかしたら、キラもアスランも、ラクスもカガリも、まだ武器を手にして戦い続けるのかもしれません。武器を持たずに戦うのかもしれないし、、淡い希望ではあるけれど、戦う必要がないかもしれません。 その逆に、また再び、ともすれば生きている限り命の危険にさらされ続けるかもしれません。 一度は休戦したのであれば、キラは両親と再会するだろうし、カガリとともに自分の出生についてまた悩むことになるかもしれません。アスランも父と母の死に再度立ち向かうことになるでしょう。サイやミリアリアも同じです。 解決したものはなく、起こった事象の、立ち向かうべき事柄のなんと多いことでしょうか。それでも、どんな未来がやってこようとも、キラやアスランは彼らの「芯」ともいえる優しさ、思いやり――人が人を愛することを失わずに、決してただ諦めることだけは選ばずに、進んでいくだろうと思うんです。悩みや迷いをたくさんたくさん抱きながら、それでも、自分のミチを歩き続けてくれると、そう願ってやまないのです。さらに欲を云えば、その先には、キラもアスランも、みんなに笑顔があるといいなと。 最終回の先に、いったい何がやってくるのか。 何も解決せず、何も終わらず、それでも明日という名の未来は一歩一歩確実にやってきます。 あまりにもその先に無限の可能性を与えられた最終回は、それだけに本当はまだまだ続きがいくらでもあったようで、私は不完全燃焼のように感じてしまうのかもしれません。 ああ、そうだ。先週の予告映像で出てきた幼年期のキラとアスランはなんだったんでしょうか? キラ=ヤマト 「守りたい世界があるんだ」 「ぼくたちはどうして、こんなところへ来てしまったんだろう」 「僕たちの世界は―――」 不幸な主人公です。最後の最後まで不幸で、何一つ報われない最終回を迎えたのではないかと思います。 上に上げた三つの台詞(他にもいっぱいありますますがきりがないので、三つ)が、SEEDにおける「戦争」の理由と、SEEDという作品が投げ掛けたものの要約になるのではないかと、思います。 キラというキャラは、誰より優秀なのに優柔不断で運がなくて…もうどうしようもないんですが、それでもその基本は優しくて。優柔不断なのに芯はしっかりしてて頑固で。だから余計に悩んで流されて。ダメダメですね(^^) でもとにかく「かわいい」んですよ。そして「かっこいい」んです。萌え要素をすべて持っている気がします。絵がいいんですね(オイ) だから大好きです!!(ホローになってねぇ/汗) イザーク=ジュール 彼は最終回まで残り〜と、カウントダウンが始まった当たりからどんどん格好良くなっていきましたよねvv(笑) 初めの頃のキラ(ストライク)に足蹴にされまくりの口先だけ君(酷ぇ)から随分と成長したと思います。このSEEDという物語の中で、人間的にもっとも成長を遂げたのは彼ではないかと、私は思っています。 しつこいですが、彼にとってやっぱりディアッカは友人だったんだということが、すごく嬉しいvv クロト=ブエル 名前あってますか?(←確認しろよ) けっきょく彼(もしくは彼ら)がなんであんなに苦しそうになるのか、どこからアズラエルにつれてこられたのかさっぱりです。 キャラクターファイル見ても「?」のなんと目立つことでしょう。 フレイ=アルスター 最後まで好きになれませんでしたが、それでも彼女の死には考えさせるものがありました。彼女は彼女なりに切実で、誠実でした。 でも、なんで最後にあんなキラキラして出てくるんだろう?(そこまでするキャラですか?←私の基本は「フレイ嫌い」で書いてますから) カガリ=ユラ=アスハ 彼女の「根拠のない自信」とそれ(根拠のない自信)にもとずく行動力が苦手なのだと、最後の最後でようやく気がつきました。 思えば私は実力が伴っていないのに妙に自信を持って行動力だけは無限大のヒーロー、ヒロイン(キャラクター)がいつも苦手(嫌い)だったような気がします。なんとなく、よくよく見れば気合と運だけで乗り切っているようなキャラって苦手なんです。 つまり、私にはカガリはそういう風に写っていると…。 「逃げるな。生きるほうが、戦いだ」 これはある意味、真理ですよね。 この台詞のあとからいったい何がどうなったのかいまいちよく分からなくなりました。 ラウ=ル=クルーゼ この人はけっきょく馬鹿だったということで。 生い立ちや人生が不幸だったなんて言い訳は却下です。そこから立ち直れもせず、自分に価値を見出そうともしなかった彼には「馬鹿」の称号がただただ最高に似合うでしょう。 同情すべきところはあっても、けっきょく彼は自分から負け犬(最後にキラに負けたという意味ではありません。その思考回路がです)への道一直線でしたから。 「世界は歌のように優しくはない」 世界が優しくないのなんて当たり前じゃないですか。世界は優しくもないし、優しくしたから優しくしてもらえると限ったわけでもありません。 先のカガリの台詞にも重なりますが、生きることは本当に辛いことが多いです。 クルーゼは自分さえ呪ってしまうほどに辛い思いをしたのかもしれません。けれど、辛い思いをしたのは彼だけではありません。 このSEEDに出てきたキャラクターは、基本的にみんな辛い思いを受けています。それでも、みんなは優しさを忘れませんでした。優しくすることを厭いませんでした。 世界は決して優しくはないけれど、敵になることもないんです。世界を優しくするのは自分自身であるとは、なぜ気がつかなかったのでしょうか。 自爆とジェネシス発射。 作動インプットのなんと早いことでしょう。こういうのって実行するのは簡単だけど、止めることのなんと難しいことでしょう。 主人公が二人(キラとアスラン)で同レベルのガンダムが二機(フリーダムとジャスティス)なのは、二人でラスボス=クルーゼを倒すんじゃなくて、それぞれに役割分担するためだったんですね。 う〜ん。 最後のあれ、プログラミングが得意のキラだったら止められなかったかな〜。とは、キラファンとして思わずにはいられないところなのです(^^) アスランが「ダメだ」って云ったとき、「キラ!!キラはここにこないの〜?!!(←クルーゼと戦闘中なんだから来れるわけないって分かってるんですけどね)」と、心の中で叫びっぱなし。クルーゼと向かい合っているキラの場面では、「フリーダムからハッキングで止めるのよ!!」と、ありえないことに夢を膨らませていました。 最終回なのになんかぱっとしない感想でごめんなさい。 書いてて私も泣きたくなりました(あまりに中身のない文に、そしてただひたすらに書くことのなさに←本当はキラとかアスランとか、好きなキャラクター一人一人ピックアップして書きたいです。始まった当初からのこととかずらずらと書きたいです)。 とにかく今日は感想書く気力がないです(ふらっと書き足す(書き直す)ことがあるかも)。 最後に。 いつまでもガンダムSEEDが大好きだ〜。 |