あとがき |
初試み。このページまで全六ページに気づけた人はいるのでしょうか。ちょっと不安。以下は自己満足なだけの各解説。 『純情小雪』 総タイトルです。純情とはつまり穢れを知らない、一途さ、純粋さの意を込めています。つまりは純白の粉雪のような繊細な心(恋心/爆)。夏の匂いも濃厚なこの季節に、なんという季節外れなタイトルなんだろうとは思いましたが…だってこのタイトルが浮かばなかったらこの話書き上げられなかったもん。 『紅の章』 暮れなずむ 紫煙見つけむ たつ火の見。 訳:夕暮れが停滞している。紫煙を見つけよう。火の見櫓に立って。 ぶっとび訳:炎が溶け込んでしまいそうに鮮やかな紅(くれない)色の夕暮れが停滞しているそこに佇んでいる私。炎が立てば煙が上がるから、それを頼りに貴き紫(ゆかり)の人を見つけよう。火の立つ戦場の矢倉の上に立って。 尚も無理やり言い募ってみる:紫は貴い位のものに用いられます。ゆかりとも読みますね。名前でだけですが。当然ですがゆかりとは『縁』のことです。貴い血筋の人で、その名前の人。当然、紫苑のことです。それに大して紅とは本来女性の意に用いられることが多い字です。非戦闘員ですね。筋肉よりも脂肪の多い性別の人のことですから。でも生存能力は勝ります。それはここではどうでもいいことです。炎とは多くの場合攻撃性た戦闘を連想させるものの象徴です。矢倉とは武器庫のことです。当初、この部分は『かる火のみ』でした。つまり紅真はそれまで保護色である夕暮れ色に隠れてしまっていた炎=戦闘を見ることが出来ませんでしたが、微かに立ち上る紫煙を見つけるように紫苑を見つけ、今現在炎が燃え盛っていることを知ります。彼の心はなぜかそれにざわめき、惹かれ、その招待を悟ります。そしてそれを、彼を、武器を得るために駆け出したのです。 『一番星』 はじめの総タイトル候補。これだけでは足りないので純白小雪に変わったのです。これまでにもいろいろな説を書いてきました『紅真の強くならなければならない理由』。これもその数ある説のうちの一つですね。 『お前は何をしているのかと』 別に紅真が死んだなんて書いてませんよ。たぶんいづれは誰もが死にますが。これはそのいづれが起きただけのことで、13歳の彼が死んだかどうかは知りません。別にそう思っていただいても全然かまいませんが。 ちなみに『一番星』から出ている『修羅』は、陰陽蓮の大幹部の『シュラ』さんのことではありません。争い蔓延した世の中のことです。それ以上の意味は各自国語辞典でも引いてみて下さい。 最後の呼びかけはもちろん紫苑さん。遠くから聞こえるとかあるけど、紫苑さんは紅真くんのすぐ近くで声を大にして叫んでいます。 『知らぬ顔、啼いていた』 なんか平安時代パラレルが書きたかった。身分差ゆえの悲恋みたいなの。ついでに生まれ変わりものも。元々この話の結末には『武器なんて持ったことのない二人』を持ってきたかった。そんな感じで来世話。とりあえず軽く薄い感じでお試し版。 なので申し訳ないことに終了も中途半端な感じ。でもこれ以上だらだらと書いても仕方ないとも思いました。だって取り押さえられた紅真くんのこの後の運命はただ処刑が待つだけ。…たぶんその間際でも考えてるのは紫苑さんの浮かべた表情のことですが。 とかいいながら、別にここにはそんなこと書いてないんですから、彼の罰が処刑だなんて決まってもいないんですけどね。この回は特に何も調べずに書いた本当にいい加減なパラレルというよりもむしろ妄想部屋ですから。 ご意見ご感想お待ちしております_(c)ゆうひ_2006/06/23〜24 |
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